長良動物病院

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院長コラム
■院長 谷川のコラムのページです。

ミニー

2010.4.11会陰ヘルニア

会陰→えいいん

といいます。

 

会陰とは肛門周りの部位

ヘルニアは飛び出すことの意味ですので

会陰部に腹腔のもの、例えば脂肪やら腸やら膀胱やらが脱出してきます。

 

会陰ヘルニアは特に去勢していない♂のワンちゃんにみられます。

正常の会陰部は筋肉に囲まれて隙間が狭いのですが、

加齢とともに筋肉が薄くなり、隙間が広がってきます。

 

会陰ヘルニアになると大腸が変位し、便が肛門近くでつまり便秘になります。

時には脱腸を起こしたり、膀胱が脱出すると排尿できなかったりします。

 

治療は去勢と穴をふさぐ手術が必要です。

 

最近の獣医業界では、穴をふさぐのは自分の筋肉を使って行うのがいいとされています。

 

しかし!!

 

筋肉が萎縮しすぎて、使う筋肉がないこともしばしばです。

近くの筋肉なら何でも・・・というのは

??です。

後肢の筋肉を使うのですが、機能が低下することも考えられます。

 

うちでは人工のキチンというもので穴を塞ぎます。

人工物の欠点はたまに異物反応を起こします。

手術後しばらくしてからお尻の横から布みたいのが飛び出てきます。

 

今まで50回ほど手術して4回ほどありました。

そのときは飛び出たものを取り出しましたが、ヘルニアの再発はありませんでした。

 

最近も会陰ヘルニアの手術が続けてあり、

特にコーギーは厄介です。

生まれてすぐに尾を根元から切ってしまうため、尾骨筋という筋肉がすでに萎縮しているからです。

 

そんなときでも人工物だと塞ぐことができます。

 

どんな病気でも治療法にもいろいろあり、それぞれ利点欠点があります。

失敗もあるでしょう。

 

これについては飼い主さんにも十分理解と心づもりをしていただき、

治すために精一杯の努力をすることが必要と思います。

 

長かった~~

 



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