長良動物病院

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院長コラム
■院長 谷川のコラムのページです。
ミニチュアダックスは・・・ [2003/09/24] ↑TOP

最近流行のワンちゃんの一つにミニチュアダックスフントがいます。とても明るくて愛嬌がよく、結構頭がいいので、根強い人気があるのだと思います。
ただ、当院でも最近多いのが、まだ成長期の元気な盛りの時に異物を食べてしまうんです。ここのところ「うちの・・・ちゃんが・・・を食べてしまいました。」と連れてこられるワンちゃんはほとんどミニチュアダックスフントです。人間が飲む睡眠薬、高血圧の薬、焼き鳥の竹串やつまようじ、犬用のおもちゃ、釣り針、ストッキング・・・などなど、なんでも口にしてしまうようです。もともと狩猟犬で口にくわえるのが本能なのかもしれませんが、実際室内で飼うことが多いワンちゃんは、これらのものを食べると腸閉塞を起こす可能性があるし、ものによっては命にかかわることもあります。食べてしまってからでは遅いので、飼い主さんが気をつけてください。
具体的にはワンちゃんの周りにくわえそうなものは置かないこと、ワンちゃんは目を離したら何をしでかすかわからない、という自覚を飼い主さんが持ち、目を離す時は囲いの中に入れておくことです。閉じ込められるのがかわいそうではなく、もし何かあった時、手術しなければいけない、ほうがもっとかわいそうですね。

夏の手術は化膿しやすい? [2003/09/10] ↑TOP

よく「夏は化膿しやすいから手術はしないほうがいい」と言われる方がみえます。哺乳動物は恒温動物といって、体温を一定に保つ能力を持っています。体外での菌は繁殖しやすくなりますが、ペットのバイ菌が、夏に異常に繁殖しやすいということはありません。爬虫類は外温によって体温が変わる変温動物ですが・・・。
当院で手術をしていて夏だから化膿しやすい、というのはほとんど感じません。夏でも冬でも化膿する時はするのです。逆に暑いとき、寒いときどっちに手術したほうがペットたちに安全かというと、暑いときだと思います。全身麻酔をかけると通常体温は低下します。術後暑い時期だと体温の回復が早く、それだけ低体温のストレスから開放が早いということになります。もちろん苦痛なほど暑すぎてもいけないですが。

本当の愛情 [2003/09/02] ↑TOP

ペットたちは人間と一緒に暮らしていると、通常食べるフード以外にいろんなおやつ、人間と同じ食事を食べる機会が多くなります。特にワンちゃんは食べ物をほしがるときの顔がとてもいとおしく、その顔見たさに飼い主さんもいろんな食事をあげることが多いと思います。
特に肥満もなく、食事が原因の病気、例えば食事アレルギーで皮膚病、胃腸病がない子ではそこそこ楽しい生活をしていただくのはいいと思いますが、食べすぎが原因で肥満の子、アレルギー体質の子は逆に喜ばせているつもりが苦しませてしまっていることもしばしばです。このような場合はせっかくの食事も毒に変わってしまうのです。人間の感覚からするといつも同じものを食べているのは飽きるし、生きている以上いろんなものを食べさせてあげたいと思うのは当然の感覚かもしれませんが、ペットたちは人間と同様の食生活をすると、病気になることがしばしばあるのです。
今このときを楽しませたい、かわいがりたい、ではなく、5年10年先も健康でいてほしい、と考えてあげるのが本当の愛情ではないかと思います。

手術するべきかどうか・・・ [2003/08/20] ↑TOP

最近手術をするべきかどうか、迷う病気の子が続きます。一人は15歳のワンちゃん。子宮蓄膿症という病気をわずらい、しばらく抗生剤で様子を見ていたということで来院されました。この病気での手術は危険を伴うと他の病院で言われ、それなりに 一進一退を続けてきたのですが、手術で命を失うのはつらい、という飼い主さんの考えで、こちらでも抗生剤で症状をやわらげる治療をすることになりました。といっても案の定症状は和らげることはできず、徐々に衰弱して貧血も限界まで来てしまいました。結局土壇場になって手術を希望され、輸血をした後手術し、とても生命力のあるワンちゃんの力で無事乗り切り、元気になって退院していきました。結果的には手術をしてよかったと思うワンちゃんでした。

あと最近なんとなく元気・食欲が低下してきたワンちゃんとネコちゃん、それぞれがお腹の中に大きなしこり状のものが触れました。二人とも高齢だったので、正直このようなしこり状のものは腫瘍性のものの確率が高いですが、ネコちゃんの飼い主さんは病気をしっかり確認したいとのことで開腹手術をしました。結果的には残念ながら 腫瘍がお腹の中全体に転移していて、腫瘍の検査のみにとどまりました。ワンちゃん の飼い主さんはこのまま様子を見ると言うことで、確定診断まではできませんでしたが、このようなケースでは手術をするかどうかは飼い主さんのお気持ち次第だと思います。大切なことはあとで後悔しないようにすること。手術をするしないは、どちらがいい悪いとはいえません。いつも一緒に暮らしている飼い主さんが決めたことが一番正しいことだと思います。治療する立場にある私どもも診断・治療に対するアドバイスはいたしますが、最終的な決定は飼い主さんにしていただくのがよいと思ってい ます。ペットたちもそれを望んでいるのではないかなと思います。

実習生 [2003/08/05] ↑TOP

この時期、学生さんにとっては夏休みです。毎年この時期になると、いろんな方が病院を見学に見えます。今年は例年より多く、20人の方が来る予定になってます。中学生の職場体験、高校生の実習、動物看護士の専門学校の実習、獣医大学の実習で、人数が多いのはそれだけこの職業が人気あるのかな、と思います。特に中学生の方に言うのですが、まだ具体的な目標というのは立てにくいと思いますが、今のうちから大体でもこうなれるといいなあとか、自分なりの夢を持っていてほしいと思います。ちなみに私は中学2年生の時は寿司屋の板前になりたかったです。獣医になりたいと思ったのは中学3年の時で、たまたま飼っていた犬を診ていただいた獣医さんが優しかったからです。今度は私が見られる立場になりましたが、実習生の皆さんのお役に立てれば光栄です。

ペットはしゃべったほうがいい? [2003/07/24] ↑TOP

病院に見える皆さんはよく「ペットたちがしゃべれたらねぇ」とか「ペットたちはしゃべれないからかわいそう」とよく言います。私たちも診察をしていて、なんとなく調子が悪いとき、どこか痛そうにしているときはどこが調子悪いのか聞きたい気分になります。でも逆にもしペットたちがしゃべったら、と想像すると、もちろん楽しい会話もできるでしょうが、たぶん飼い主さんたちは大変だろうと思います。動物は人間ほど理性はないですから自分の欲を抑えることができません。だからおなかがへったときは「メシくれ〜」とか、散歩に行きたいときは「早く連れてけ〜」とか、病院で注射するときは「いてえなこのヤロ〜」とか言うでしょう。やっぱペットはしゃべらないから、よけいと愛情を注ぎたくなるもんでしょうね。

テスト [2003/07/10] ↑TOP

先日特定化学物質等作業主任者講習会というのがありました。医療器具を滅菌するのにガス滅菌というのを使用しているのですが、そのガスを取り扱うのに資格が要るためです。日曜日まる2日講習を受けて最後に試験をするというもので、正直とても苦痛でした。日頃学会などで獣医療に関連する講義は苦痛ではないですが、今回はとても難しい内容の講義で、なおかつ最後にテストがあるというのでおろそかにはできないし・・・。講義は落ちてくるまぶたを引っ張りながら何とか聞いていました(でも寝た)が、久しぶりに味わうテストの緊張感。99%以上合格とのプレッシャーをかけられ、問題用紙を見たらはじめからまったくわからず、いきなり鉛筆ころがし。はじめはとんでもなく簡単なテストだろうと思っていましたが、結構面食らってしまいました。結果的には合格でしたが、テストの前にみんなの分の合格証があったのはなんでだろう。
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