| メスに多い病気 (2)乳腺腫瘍
[2002/10/25] |
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ご存知かもしれませんが、腫瘍といっても良性のもの、悪性のものとあります。悪性のものをガンと言います。良性と悪性の違いは、良性は簡単に言うと「できもの」で、生命を脅かすものは少ないですが、悪性の場合ただの「できもの」にとどまらず、ガン細胞が血液やリンパの流れにのって転移します。もし肺に転移が見られた場合余命は半年以内と言われています。
犬猫のガンで一番多いものが乳ガンです。犬の乳腺腫瘍の場合、一般に良性:悪性=50:50といわれていますが、当院での場合約60:40くらいです。猫の場合はほとんどの場合が悪性と言われています。当院では今まで手術したものの100%がガンという結果でした。
治療法はもちろん手術をして腫瘍を含む乳腺を摘出することですが、犬猫の乳腺は左右に脇の下から内股まで幅広くあります。乳腺腫瘍は乳腺があるところどこにでもできる可能性はあるのですが、特に内股に近い側にできる確率が多いようです。手術の際再発予防のために乳腺をすべて取ってしまう(乳腺全摘出術)か、あるいは手術の際の動物の負担を少しでも減らすため最小限の摘出で済ます方法(乳腺部分摘出術)があります。どちらとも利点、欠点(表)はありますが、選択の仕方として、乳腺全体にわたりたくさんの腫瘍がある場合、腫瘍が急速に大きくなった場合、猫の場合は乳腺全摘出術を行い、腫瘍が限局性、また数が少ない場合は乳腺部分摘出術を行います。
手術に加え、抗がん剤という方法もありますが、抗がん剤を使用するということの利点、欠点を天秤にかけると私は使用しないようにしています。
乳腺腫瘍を予防するには生後2歳以内に避妊手術をすることです。もし子供を産ませるつもりがなければ避妊手術をお勧めします。
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利点 |
欠点 |
| 乳腺全摘出術 |
・最小限の回数(1〜2回)の手術で済む
・再発がない |
・動物の一時的な負担が大きい
・傷が大きいため見た目が痛々しい
・手術時間が長い |
| 乳腺部分摘出術 |
・腫瘍の大きさにもよるが、傷が小さいため動物の負担も少ない
・手術時間が短い |
・再発の可能性がある
・再発したらその都度手術する必要がある |
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